便利小物ランキング
着物を着る..と言うと、紐を使った着付けを思い浮かべる方がほとんどだと思います。
また「私は紐使いの着付けがいいわ」とこだわりをお持ちでいらっしゃる方もおられます。
もちろんそれが伝統的な着付方法で、私もお着付けをさせていただく際は大抵紐使いでさせていただきます(*^^)b
ただ、着物好きの個人としての私が自分で着る場合にはどうか..と言うと
「とにかく楽ちんにきれいに着たい(^o^)丿」
というのが一番なのでで便利な小物達たちを大いに活用しております(*⌒▽⌒*)
時代の流れに伴って多くの新しい素材や便利な器具が開発され、先人たちが知恵を絞ってなんとか早くきれいに着付けができないものか..と考えて考えて考案された便利な小物達。
現在に至るまで淘汰されることなく残っているものについてはなおさら「せっかくあるのに使わなければもったいない!」ということでとても便利に活用させていただいております。
こちらのページでは世の中に数ある着付用の便利小物の中から、現在私が普段利用させてもらっている「これは便利!」と思う小物達を独断と偏見でランキングしてみたいと思います^^
ちなみに..これらの小物達、私にとってはすべて「☆5つ!」なのですが「これから揃えるならば..」を考えあえて☆を付けてランキングしています。
もちろんよくある着付教室ごとに用意されたオリジナル小物ではなく、普通に呉服屋さんやネットショップで手軽に手に入るものばかりです。これから着物を揃えてみようと思っている方、何かいいものないかな~、と探しておられる方、よかったら参考にしてみてくださいね(^_-)-☆
では早速...
そもそも便利小物ってなんなの?
..と、その前に。「そもそも便利小物ってなんなの?」
普段着物とご縁のあまりない方には「便利小物」って言われたってわかりませんよね。
まずは簡単にそのご説明から。
洋服を着る際には上をすぽすぽっと着て、下をするっとはいたら出来上がり!です。
あとはゆるかったらベルトを締めて..季節によってはコートを羽織って、ということになるかと思います。
これが着物になると..
着物はご存じの通りそのまま羽織ればずる~っと引きずるような長いものですから、紐などを使って長さを調節してご自分にお身体にあった形に仕上げていきます。
このご自分の身体に合わせて着ていく作業がいわゆる「着付け」となるわけですが、その際あちこち紐などを使って調整していくのですが、この洋服で言えばベルトのような役割をする紐を筆頭にその他(詳しくは「着付けに必要な小物」をご覧ください)、着物や帯や長襦袢といった着付けのメインとなるもの以外で着物を着るために必要なもの総称を「着付小物」と言います。
「表からは見えないけれど着物を着るためには絶対必要」という、縁の下の力持ち的な道具達のことです^^
それではお待たせいたしまた。
「便利小物ランキング~☆¨*」
行ってみますね(^_-)-☆
便利小物ランキング☆¨*
小物名 | 画 像 | 用 途 | 評 価 |
---|---|---|---|
ウエストベルト |
なんといってもNO1はこちら! 腰ひもの代わりに利用します。 洋服に例えれば、ジーパンとゴムのスカートの違い、すべてゴムでできていますのでたくさんご飯を食べても苦しくありません。最近ではレンタルショップでもこれを標準でセットしてるお店をお見かけします。 とにかく楽ちん!価格もお手頃ですし、1本持っていて損はないmustアイテムだと思いますよ。 価格は最安で400円程度〜 |
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シャーリング伊達締め(金具付き) |
長襦袢の上から伊達締めの代わりに使用します。 両サイドにゴムが入っていますので、後で苦しくなりません。また金具が付いていますので、着物の衿を止めることができ衿元の着崩れを防ぎ、きれいに着付けることができます。伊達締めとコーリンベルトが1つになったイメージのアイテムです。現役の着付師さんでも「使い方がいまいちよくわからない」とおっしゃる方もいらっしゃって賛否両論あるかと思いますが、使い方がわかればとっても便利です。 価格は最安で1,000円程度〜 |
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ファンデーション |
ウエストの補正用に使用します。 ウエストにタオルで補正を入れて、上から紐をかけるのって慣れないとなかなか大変です。この補正具を使うとタオルを間に挟んで「よいしょ」とウエストにあて後ろでマジックテープを止めるだけでウエストの補正が簡単にできます。何より衿止め用の金具が付いていますので長襦袢の衿を止めてしっかり固定することができ、長襦袢の衿元の崩れを防ぐことができる優れものです。補正タオルにコーリンベルトをくっつけたようなイメージのアイテムです。ただ若干上の2つより取扱店が少ないような気がしますので-☆1つにしてみました。 価格は最安で2,100円程度〜 |
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装道ランジェリー |
肌襦袢と裾除けが1つになったスリップタイプの装道のオリジナル肌着です。 商品説明ではいくつも便利ポイントがあるのですが、私がおすすめする1番のポイントは、衿に「小衿芯」という小さな衿芯を入れられる点です。本来の仕立衿を付けて利用する目的とは若干違うのですが、これを着用した段階でしっかり衿を抜いておけば後はこの小衿芯がストッパー的な役割をはたしてくれますので、着付初心者さんがまずぶつかる「衣紋抜き」(着物の衿を抜くこと)の大きな壁をずいぶん低くしてくれる便利なアイテムです。 またお胸元とみぞおちを埋める取り外し可能な補正用パットがあるのもいいですね。ただ、デパートの呉服屋さんなどでで購入すると12,000円と肌着にかけるにはかなり高額な価格のため-☆2つ。(私も最初は母からプレゼントしてもらったのでいざ自分で買おうと思ってびっくり^^)ネットで頑張って探せば半額以下で見つかることもありますよ。 価格は最安で5,000円程度〜 |
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着付クリップ |
着付師さんが着付けをする際にmustアイテムのこのクリップ、ご自分で着付けをする際にも何かと便利なクリップです。洗濯ばさみのようなものなのですが、着物や帯を傷めないように内側にゴムのラバーが貼ってあります。このクリップがあれば帯を結ばす締めることもできますし、自分で着物を着る際にも何かと役に立ってくれます。雨コートの下で着物を上げて止めておくのにも便利ですし、お出掛けの際にそっと鞄に忍ばせておけばちょっとした着崩れをそっと止めてごまかすこともできちゃいます(^^ゞ 大きさなど種類も色々あるのですが、画像の小クリップ5個セットの物で価格は最安で900円程度~ |
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ゴム付き前板 |
普通の前板にゴムが付いた帯板です。ゴムが付いているだけなのにとても重宝です。帯を巻く前に着物の上から止めて固定しておくことができるので、帯を締めた時にずれてしまうこともありませんし、帯板をうっかり入れ忘れてしまうこともありません。後ろのゴムに余分なおはしょりを上げて挟んでおくこともできちゃいますよ。 価格は最安で400円程度〜 |
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シャーリング伊達締め | 2位のシャーリング伊達締めの金具が付いていないバージョンです。やはり両サイドにゴムが付いていますのでよく伸び苦しくありません。あると便利!ですが揃えていく順番で言えば後でもいいかな、ということで-☆2つ。 価格は最安で800円程度〜 |
※「最安価格」はネットショップでトピック作成時点で確認できた最安値であくまでも参考価格です。送料や手数料は含まれておりません。また価格には取扱店によってかなりの幅がありますのでご自身でご確認ください。
ちなみに..上位3つの小物(1.「ウエストベルト」2.「シャーリング伊達締め(金具付)」3.「ファンデーション」)をすべて利用すると、通常の紐使いで着付けをする場合4本は必要になる紐を1本も使わずにお着付けをすることができるんですよ。
時間短縮、着心地追求に大いに役立ってくれております。
ついでに..「番外編」ということで、私自身は普段利用はしておりませんが、よく使われている小物を数点ご紹介したいと思います。
番外編
小物名 | 用 途 | 評 価 | |
---|---|---|---|
コーリンベルト |
ゴム製で両サイドに衿を挟んで固定することができるクリップが付いた小物です。 クリップで着物や長襦袢の衿を固定することで、衿崩れを防ぎ、きれいな衿元に仕上がります。私は普段利用しておりませんので星は付けられませんが、便利小物の王道的存在ではないでしょうか。 価格は最安で300円程度~ |
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三重仮紐 |
振袖などで華やかな帯結びをする際に利用する隠し紐です。 中心が三重のゴムに分かれていて仮紐を使わずこれ1本でいろいろな帯結びのアレンジが可能です。現在では四重になっているものなどもありますよ。着付師さん達のmustアイテムです。最近では振袖のフルセットには必ずと言っていいほど同梱されているアイテムです。また自装の際にも帯を前結びする場合には手軽に色々なアレンジができますので、帯結びの巾が広がりとても重宝する一品になるのではないでしょうか。 価格は最安で300円程度~ |
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改良枕 |
通常の枕とは違い、枕の下の輪の中に帯を通してあらかじめ帯をセットして形を作っておくことで、後は背負って形を整えるだけで簡単に帯を締めることができます。帯のセットの仕方さえ覚えてしまえば簡単に帯が締められますので着付学院によってはまずはこの枕を使った帯結びから指導するところもあります。現在私は普段利用することはありませんが、将来後ろで手が上がらなくなってきたらまた便利に使わせてもらおうかと思っています^^ 価格は最安で2,100円程度~ |
便利小物の選び方
今回ご紹介した他にも腰ひもの両サイドにゴムの入った「シャーリング腰ひも」や前で帯を締めて後ろに回す帯板兼用のすべりのいい伊達締め「前結び板」等など..たくさんの便利小物があります。
こうしてみるとやはりゴムを使った製品が人気・使い勝手の評価ともに高いようです。何かと何重にも締め付けることの多い着物の着付けでは長時間着用しても「苦しくならず、なるべく楽な着付け」が皆さんの求められるところになるからなのでしょうね。
着付小物は一度購入してしまえば使用頻度にもよりますが、かなり長い間使うことができます。その点ゴムを利用した製品はやはりその材質の特性から紐などに比べれば伸びてしまったりと若干耐久年数は落ちるといえます。
でもある意味着付小物は消耗品、と考えれば「より簡単に・より楽に着心地よく」を大前提に考えられた便利小物を活用するのも1つの手だと思います。
伝統的な紐使いで着心地を追及するもよし..
便利小物を活用するもよし..
ご自分にあった使い勝手のよい小物をお探しいただければと思います(^_-)-☆